歯周病について
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歯周病とはどのような病気なのか?
歯周病は、口の中の細菌による感染で引き起こされる病気です。歯と歯肉の境目である「歯肉溝」の掃除が不十分になると、細菌が集まったプラークや歯垢がたまります。このため、歯肉に炎症が生じ、赤く腫れたりしますが、必ずしも痛みがあるわけではありません。
病状が進むと、この炎症は歯肉から歯を支える骨に広がり、骨が次第に減少します。その結果、歯と歯肉の間の「歯周ポケット」が深くなり、歯がぐらつき始めます。骨の減少が進めば、最終的には歯が抜け落ちるか、抜歯が必要になります。
歯周内科
当医院ではプラーク中の最近を位相差顕微鏡を使って確認し、その中に歯周病を重症化させる菌の存在を確認し、歯周病菌がいた場合には抗カビ剤で歯ブラシしていただいております。また、より重度の歯周病の患者さんには薬を内服していただき、歯周病の改善に努めております。
この位相差顕微鏡を用いた検査は近年生まれた方法で、特に革新的なのが、「顕微鏡とDNA検査を活用した歯周内科治療」です。この方法では、位相差顕微鏡を使用して口腔内の細菌や真菌、原虫を特定し、リアルタイムPCR検査でこれらの微生物のDNAを分析します。この詳細な検査により、特定された微生物に効果的な薬剤を選び、歯周病を根本から治療していきます。この先進的な治療法は、歯周病を内科的に、かつ効果的に改善する新時代のアプローチです。
どうして歯周病に
なってしまうのか?
歯周病の原因
歯周病は、口の中の細菌が直接的な原因となって発症します。これらの細菌は主に歯垢に存在し、特に酸素が少ない場所、例えば歯と歯肉の間の「歯周ポケット」に集まります。この細菌が放出する毒素によって炎症が生じます。
また、歯周病の発症には生活習慣や口の中の環境などの間接的な要因も関与します。これらの要因を「リスクファクター」と呼びます。
治療には、歯垢をしっかりと除去するブラッシングや口腔ケアが必要です。さらに、リスクファクターを減少させることも大切です。
局所的危険因子(口腔内環境)
歯石・歯並び・不良な口腔習癖・不適合な歯冠修復物、補綴物・咬合
全身的危険因子(生活習慣など)
ストレス・運動不足・食習慣・喫煙・内科的疾患・不適切な口腔清掃習慣・遺伝的因子・肥満・ホルモンのバランス・内服薬の影響等
歯周病を放置すると
どんなリスクがあるのか?
歯周病を放置すると、さまざまな問題が生じます。歯肉からの出血や膿が出ることがあり、歯肉が腫れたり、口臭が気になるようになります。さらに、歯をしっかりと支えている部分である歯槽骨が減少し、歯の根やセメント質が破壊されます。その結果、歯がぐらつき始め、最悪の場合、歯が自然に抜け落ちるか、抜歯が必要となることがあります。
歯周病(歯肉炎・歯周炎)の
進行状況と治療方法
歯周病は、2つのステージに分類します。
- 歯肉炎:歯肉に限局した炎症
- 歯周炎:歯肉炎が進行し、歯槽骨の吸収、その他を含めた周囲組織の破壊を伴う炎症
健康な状態
| 状態 | 歯と歯肉の間には1~2mm程度のポケット |
|---|---|
| 治療法 | 歯周病にならないためにも、定期的なクリーニングで健康な状態を維持することが重要です |
歯肉炎
| 状態 | プラークが堆積した状態を放置すると、歯肉に炎症が生じ、ポケットが2~3mmになる |
|---|---|
| 治療法 | 超音波スケーラー等の器械を使用する歯のクリーニング、適切な歯みがき、ブラッシング指導。 |
歯周炎(軽度)
| 状態 | 歯肉の炎症が増悪、拡大。原因菌が歯周組織に侵入。歯槽骨の吸収や歯根膜の破壊が始まる。ポケットが3~5mm程度。 |
|---|---|
| 治療法 | 音波スケーラー、手用スケーラー等の器具を使用して、歯・歯根の表面、周囲に付着しているプラーク・歯石の除去、適切な歯みがき、ブラッシング指導。 |
歯周炎(中等度)
| 状態 | 歯肉、歯周組織の炎症が増悪、拡大。歯槽骨の吸収も進行し、周囲組織の破壊も拡大。歯の動揺が大きくなる。ポケットが4~7mm程度 |
|---|---|
| 治療法 | 歯・歯根の表面、周囲に付着しているプラーク・歯石の除去(麻酔を使用して行う場合も)、歯周外科手術と呼ばれる外科的な治療、適切な歯みがき、ブラッシング指導。 |
歯周炎(重度)
| 状態 | 歯槽骨の吸収が進行、歯根長さの1/2以上吸収し、周囲組織の破壊も拡大し、動揺はさらに大きくなり、自然脱落する可能性が高くなる。 |
|---|---|
| 治療法 | 歯・歯根の表面、周囲に付着しているプラーク・歯石の除去、歯周外科手術、状態が改善しない場合は抜歯、適切な歯みがき、ブラッシング指導。 |
歯周病でお悩みの患者様に
伝えたいこと
歯周病は細菌が原因の疾患で、常に炎症がある部分に発症します。歯周病の完全な「治癒」は難しいですが、炎症を最小限に抑える「治癒状態」を目指すことが可能です。
治療の主な目的は、この治癒状態を維持すること。歯肉炎と歯周炎の大きな違いは、歯を支える骨や歯の根が損傷するかどうかです。一度、骨や歯の根が損傷すると完全に元通りにはできません。
治療の第一歩は、原因の細菌を取り除くこと。そして、炎症を最小限に抑える状態を維持するための継続的なケアが必要です。治療を受けても、定期的なメンテナンスを怠ると歯周病は再発します。
歯周病のコントロールは、歯科医師や歯科衛生士との連携、そして患者自身のケアが鍵となります。患者さんのセルフケアがとても大切です。口腔内は人それぞれ異なるため、最適なケア方法を見つけることが大切です。そのための相談やアドバイスを求めることは、歯科医院でおすすめします。